2015年3月11日水曜日

卒業論文

さきほど、明海大学外国語学部英米語学科卒業論文発表会が行われました。現4年生にとっては必修ではない卒業論文の執筆を選択し、研究に精進した結果が卒業論文として結実したわけで、まことにめでたいことです。

現3年生の中にも同様の選択をした人がいます。ぜひ立派な卒業論文を書き上げてください。

卒業論文に限らず、論文を書くときに心得ておかなくてはいけないことがあります。最近では、「アカデミック・ライティング」の表題のもと、さまざまな本が出版されています。なかには、戸田山和久さんの『新版 論文の教室』(NHKブックス)のように、「論文」ということばをそのままタイトルに使ったものもあります。

そういう状況ですから、その気になりさえすれば、いろいろな本を読むことができるのですが、個人的には、先日、新版が出たばかりのつぎの文献をまず読むことをお勧めします。

「阪大生のためのアカデミック・ライティング入門」(2015年度版)
http://ir.library.osaka-u.ac.jp/dspace/bitstream/11094/51131/5/2015academicwriting.pdf

この文献をお勧めする理由の1つに小冊子である点があります。30ページちょっとです。上にあげた戸田山さんの本は名著と言ってもよいと思うのですが、あれでもなかなかハードルが高すぎるという大学生も少なくありません。その点、この文献はきちんと読んでも数時間で読破できます。

さらに、この文献はネット上に無料で公開されています。すばらしいことです。

もちろん、書かれている内容もすばらしく、これだけはどうしても心得ておくべきということが凝縮されています。

この文献の執筆にあたった、大阪大学・全学教育推進センターの堀一成さん・坂尻彰宏さんのお二人とこのような企画を実現させた大阪大学およびその全学教育推進センターに敬意を表したいと思います。

まずはこの文献を読み、その上で、戸田山さんの本を読めば、得るところ大であること、間違いありません。


2 件のコメント:

  1. 明海大学の英米語学科では、「アカデミック・ライティング」の授業が設けられているのではないでしょうか。

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  2. はい、内容の点で、それに該当する科目はあります。その科目の履修者にとって、阪大マニュアルや戸田山本は格好の復習素材になるでしょう。また、科目の履修と並行してこうした文献に目をとおせば、別の効果が期待できます。

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