2013年9月22日日曜日

「明海カフェ研究会」で話をします

10月第一週に以下のトークをします。

昨日マー坊 今日トミー 明日はジョージかケン坊か
---「時の流れに身をまかせ」か?---

10月3日(木曜日)
12時15分から
FE会議室(研究管理棟3階)

学部生、院生、教職員、その他、だれでも参加できます。ランチを持って(持ってこなくてもかまいませんが)参加してください。この会はきわめてインフォーマルな会で、参加者が交代で話をします。午後の授業があるかたもいますので、まず、話題提供者が15分から20分程度の話をして、そのあと、ディスカッションです。

院生の皆さんは積極的に参加してください。学部生もものおじすることはありません。わかりやすく話をします。

えっ、それはいいけど、あんなすっとぼけた演題じゃ、なんの話かわからない、ですか?ごもっとも。

今度、こんな研究プロジェクトが始まったという話は「大津研ブログ」に書きました。
http://oyukio.blogspot.jp/2013/09/blog-post_13.html

今回の話はその一環で、日本語の時間表現について考えます。「(の)前(に)」と「(の)先(に)」は空間表現としては同じような意味を持っていると考えらえますが、比喩的に時間表現として用いられた場合、「(の)1年前(に)」は過去のこと、「(の)1年先(に)」は未来のことを指します。それは一体なぜなのかというようなことを探ろうという試みです。まだ答案ができているわけでありません。答案の下書きを書く準備段階の話を聞いてもらい、いろいろと意見をもらって、参考にさせてもらおうという狙いです。

どうぞよろしく。






2013年9月18日水曜日

「大津の部屋---おひまなら来てよね」 再開

大学の学期中、毎月2回開催している「大津の部屋---おひまなら来てよね」を再開します。10月は8日(火曜日)と25日(金曜日)です。いずれも、午後6時ごろから、ニューマリンズで。もちろん途中から参加でも構いません。

だれでも参加できます。学部生(ただし、言うまでもなく未成年は飲酒禁止)、院生、教職員、街のおじさん、おばさん(あ、おにいさん、おねえさんでも)、だれでも結構。大津とその仲間たちと話をしてみたいという人は大歓迎です。

普段着のまま、ぶらっと立ち寄る、という風情で結構です。

では、お待ちしています。

2013年9月15日日曜日

ゼミ旅行を振り返って---参加者の声

先日行ったゼミ旅行については、すでに、わたくしからの報告を掲載してありますが、
今回は、参加したゼミ生の感想を掲載します。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

今回の合宿のメインである、福澤先生や慶応の院生方の講演は、聴く機会が滅多にないもので、貴重な経験になりました。

加えて、軽井沢の景色が堪能できました。自然がとても豊かで散策するにはもってこいの場所です。

福澤先生の講演後の夕食・飲み会では、教授、院生、学生を問わず仲良く、楽しい時間を過ごせました。誰一人遠慮せず語り合いましたね!

こういった空間を簡単に作り出せるのが大津ゼミの特徴だと思います。

軽井沢の夏合宿、12日ではありましたが、濃く、有意義な時間となりました。ありがとう大津ゼミ! (高階郁大)

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

今回の合宿は自分だけではなかなか出来ない経験で、大津先生をはじめ沢山の方のお力があったからこそ出来た事で、ありがたく思います。

福澤先生の講義ですが、本を読んで学ぶのと違って、実際に先生の前で講義を受けると、緊張感も違い、良い経験になりました。ただ、今回はあまり発言ができなかったので、つぎの機会にはもう少し発言出来るよう心がけたいと思います。

院生の発表ですが、英語の学習についてだけでなく、勉強に対しての見方が変わった気がしました。一つの疑問を掘り下げて調べる事で、様々な要因が出てきて、思わぬ発見にもつながるのではないかと思いました。

軽井沢という場所も良く、多くの自然があり、空気も美味しい、あの環境にもっと居たいと思いました。でも、軽井沢ではなくても、またゼミ合宿をしたいです。(星野瞭介)

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

今回のゼミ合宿では、福澤先生の講演や院生の発表など普段の授業では経験できないことを経験できたと思います。

福澤先生の講演の後は、食事や飲み会をしたり、花火をしてたり、部屋で語ったりとゼミ生、教授、院生ということに関係なく、みんな仲良く時間を過ごすことができたと思います。

一泊二日と短い期間でしたが、とても有意義な時間だったと思います。

最後に、高階くんと星野くん、ゼミ合宿の幹事をやってくれてありがとう。  (佐藤一輝)


2013年9月13日金曜日

明海大学浦安キ­­­­­ャンパス学友会サマーキャンプに参加して

2013911日(水曜日)、12日(木曜日)に千葉県鴨川市の鴨川ホテル三日月で2013年度明海大学浦安キャンパス学友会サマーキャンプが開催されました。このキャンプは、学生部長ほか関係教職員が学生代表と協力して、企画・運営するものです。

このキャンプはつぎの2点を目的とするものとされています。
①   学生及び教職員がお互いの連帯感と本学への帰属意識を深めるとともに本学の発展[に寄与すること]を目的とする。
②   本学の発展に[寄与するため]学生、教職員が一丸となって意見を交換し[、その成果の]実現へと向けるための研修[(削除)]を行うことを目的とする。また、学生の声を直に大学に訴えかけることにより、学生生活に対する意識や関心の向上、課外活動の活性化などにつなげる[こともその目的とする]。([]内は大津による補足・修正)

学長を含む教職員・教育後援会(保護者会)・同窓会関係者69名、留学生32名を含む学生153名が2日間に寝食を共にしながら、明海大学に関わるいくつかのテーマについて語り合うという企画です。

1日目は、開会式などの後、午後145分から5時までが分科会、630分から830分までが懇親会です。2日目は、朝食の後、午前10時から1130分までが分科会の報告会、そのあと、12時までが閉会式という日程です。大部分の参加者は大学が用意したバスで大学・安房鴨川間を往復しました。帰路には、アウトレットなどに立ち寄るなどの観光オプションが3つ用意され、希望のオプションを選ぶようになっています。

キャンプの中心に位置づけられているのが分科会で、今回はつぎの4つのテーマが用意されました。
1 明海大学をより魅力的な大学にするには
2 ボランティア活動について
3 部活動・サークル活動を活性化させるには
4 マナー向上について

テーマ別に16の班が用意され、それぞれの班に13人前後の学生、教職員、教育後援会・同窓会関係者が割り振られました。学生の1人がディスカッション・リーダー、別の1人が書記となり、議論を先導しました。

わたくしはこの4月に明海大学に赴任した新任教員ですから、もちろん、このキャンプは初参加で、自ら願い出て参加させてもらいました。分科会では、「明海大学をより魅力的な大学にするには」をテーマにした班の1つに加わりました。

3時間強の討論時間ですが、主体はあくまで学生たちで、教職員はあまり口を挟まないようにという学生部長からの要請があったので、少なくとも、前半は主として、聞き役に回りました。

この2日間に、わたくしもたくさんのことについて考え、また、学びましたが、以下では、つぎの2点について書いておきたいと思います。
A 学生参加者に期待したいこと
B 教員として「明海大学をより魅力的な大学にする」ためにしたいと考えていること
(Aが長くなったので、Bについては後日、改めて投稿いたします。)

A 学生参加者に期待したいこと
このキャンプの主体はあくまで学生です。だから、このキャンプは学友会会長の挨拶で始まり、(実質上)学友会会長の挨拶で閉じられます。したがって、このキャンプの成否は学生1人1人がどれだけこのキャンプに主体的に関わり、どれだけのことを学び取ったかによって決まると言っても差し支えないでしょう。

その観点から見たとき、学友会会長の上澤敬之君のリーダーシップは特筆に値すると言えます。開会式、閉会式でのスピーチも見事なものでしたし、なによりも印象的だったのは、報告会での質疑応答の際、学友会の立場から必要と思われるコメントを的確に加えていた点です。あらかじめ準備できるスピーチと違い、質疑応答のようにどんな意見が飛び出るかわからない状況で、的確なコメントを加えることは簡単にできるものではありません。ごく最近の例を挙げれば、オリンピック招致のプレゼンで、準備されたスピーチは上手にできたのに、質疑となると的外れの応答をしていた人がいましたね。とくに、今回のように、フロアからの質問やコメントの多くが教員から寄せられた場合、学生の立場としてはついつい萎縮してしまうものです。しかし、上澤君はきちんと、しかも、相手に対して礼を失することなく対応していました。

では、分科会での議論はどうだったのか。参加した分科会の様子、2日目の報告会での報告、他の教員からの情報などから、話し合いが必ずしもうまく機能していなかったという印象を受けました。

これはリーダーが不慣れであったということもあるでしょうが、それ以上に参加者の準備不足によるところが大きいと思います。たとえば、「明海大学をより魅力的な大学にするには」というテーマについては、開会式で学生部長から《授業のありかた》という点に絞って議論をしてほしいという要望がありました。それを受けて、リーダーはどんな論点がありえるかを考え、(全体で約3時間という限られた時間ですから)どの論点を、どのように取り上げていったらよいかを考えておく必要があります。

上のテーマで言えば、《学生の視点から授業のありかたについて論じようとするとき、どのような論点があるか》を考える必要があります。1つは授業の進め方に関する論点で、授業は時間どおり始まり、時間どおり終わるか、講義は聞きとれる声で、理解しやすい話し方でなされているか、などはそれに属します。ほかにも、出欠はとったほうがよいかとか、板書は効果的になされているかなどが考えられます。わたくしの参加した分科会ではほとんどがこの種の論点についての議論でした。しかし、学生の視点から授業のありかたについて論じようというのであれば、講義内容、演習内容は学生の期待に応えるものであるのかという、もう1つ別の論点があり、むしろ、そちらのほうがより本質的な論点と言えます。

もちろん、話し合いの中で、後者の論点について触れられることがなかったわけではありませんが、そこでは、《就職という視点》から、これこれについての講義は将来の就職活動に役立つといった発言がほとんどを占め、現実的ではありますが、それだけでよいのだろうかという疑問を禁じえませんでした。

講義内容、演習内容ということになれば、当然、話はカリキュラムのことに向っていくはずです。わたくしの参加した分科会でも、その方向に議論が向き始めた瞬間もありましたが、話が科目の履修学年制約や履修学部制約のほうに行ってしまい、本質に近づくことができませんでした。

また、リーダー以外の参加者も、議論を深めるためにはどのようなことに注意して発言すべきかということも考えておく必要があります。そのためには議論の流れがどうなっているかをきちんと見きわめ、その上で、どういう形でその議論に貢献するかを考えて発言する必要があります。

そんなめんどうなことを言いだすと、だれもなにも言わなくなるという意見を聞いたことがあります。わたくしはそうは思いません。参加者が勝手にものを言い、リーダーは発言者を指名するというだけであるなら、どんなに発言が多くても、議論は深まらず、終わった後、《ああ、話し合いというのはおもしろいものだ!》ということを実感できないからです。

いま述べたことに賛同が得られるのであれば、話し合いの仕方、議論の深め方などを事前研修に組み込んでおくことが必要だと思います。もっと言ってしまえば、その種のことは短期間で身につくものではなく、経験を重ねる(場数を踏む)必要がありますので、今回の参加者は、今回得たことを活かして、今後、意識的に努力をするとよいと思います。

一見回り道のように聞こえるかもしれませんが、そういう努力を重ねることは就職活動でも効果を発揮するはずです。付け焼刃ではなく、一生ものの力を身につけましょう。

報告会での報告について一言、触れておきます。ほとんどの報告が各分科会で出てきた意見を単に羅列しただけという印象を受けました。たくさんの意見が出てきたときに、それを論点別に整理して、さらに、その論点間にどのような関係があるのかを見きわめた上で報告を作成する必要があります。

最後に1つ付け加えたいことがあります。それは院生の参加です。今回のキャンプでは、明海大学(浦安)コミュニティーのいろいろなメンバーが参加していましたが、そのなかで、欠落していたのは大学院生です。学友会主催ということが関係しているのではないかと想像しますが、なんらかの形で院生を巻き込むことは検討に値することと思います。


2013年9月10日火曜日

2013年度ゼミ旅行

9月8日(日曜日)、9日(月曜日)と大津ゼミのゼミ旅行を挙行しました。明海大学での記念すべき第1回ゼミ旅行です。

場所は、以前の所属先である慶應でのゼミ旅行でも、ずっとお世話になっていた、「軽井沢 森の家」です。「軽井沢」と言っても、実際にあるのは信濃追分で、文字どおり、静かな森の中に佇む、プチホテルです。

1日目は雨でしたが、豪雨ではなく、むしろ、森の緑を引き立たせてくれるような、やさしい雨でした。

現地集合だったので、それぞれ新幹線利用、在来線利用、バス利用とさまざまな方法で参集しました。最後の最後で、道に迷う参加者もありましたが、定刻の午後2時を大幅に過ぎることなく、福澤一吉さんの講義が始まりました。福澤さんはわたくしの古くからの友人で、ゼミ旅行講師としての最多登壇数を誇ります。普段は早稲田の先生で、認知神経心理学の研究者ですが、福澤さんのもう1つの顔である、議論の指南者として話をしてもらいました(1枚目の写真)。事前に、福澤さんの名著『議論のレッスン』(NHK生活人新書)を読んでおくことになっていたが、

実習を含めた3時間の講義で、理解が大いに深まりました。

講義の後は、夕食です(2枚目の写真)。ゼミ旅行ではいつもバーベキューを出してもらっています。肉と野菜をたくさん食べ、酒もたくさん呑み、そして、大いに語り合いました。

途中、みんなで花火を楽しみました(3枚目の写真)。

「半沢直樹」を観ると言って部屋に戻っていた何人かが戻ってきてからですから10時30分ごろでしたか、ほろ酔い状態で睡魔が襲ってきました。わたくしが休んだあとも各部屋での語らいはさらに続いていたようです。

2日目は鳥のさえずりで目が覚めました。晴れです。5時前だったので、まずは風呂に入り、森の家の近くを散策しました。しばらくすると、福澤さん、埼玉県からの長期研修生として大津研(と西山佑司研)に所属してもらっている埼玉県立吉川美南高等学校定時制教頭の矢持昌也さんも加わって、気持ちのよい、高原の朝の会話がはずみました。


朝食を済ませたあとは、研究発表です。今回は、わたくしが慶應の大学院に「残してきた」2人の院生の修士論文中間発表にあてました。五十嵐美加(4枚目の写真、右)と児玉菜穂美(同左)が、それぞれ、メタ言語能力と動機づけ、メタ言語能力と書く力の関係についての研究を語りました。心理学者の福澤さんが同席してくれたことはこの上なく幸せなことで、鋭い質問や的確なコメントをたくさんいただきました(5枚目の写真)。

楽しく、充実したゼミ旅行もこれでお開き、ゼミ旅行担当の高階郁大が締めの挨拶をしました(6枚目の写真)。 同じく担当の星野瞭介ともども、よくがんばってくれました。

最後は全員の集合写真(7枚目の写真)を撮って、森の家をあとにしました。

と言っても、ここで終わらないのが大津ゼミ、ご都合でここでお別れとなった福澤さん以外の全員が旧中山道(ほとんど)沿いにある「きこり」という名物そば屋さんに向いました。

名物にうまいものなし、と言われたりしますが、ここのそばは味が落ちません。そばの前の楽しみはぬる燗の日本酒です。2合を5本頼んだら、計算の速いおねえさんに、「えっ、1升!」と驚かれましたが、ここの牛筋、揚げそば豆腐、そば味噌があれば、1升なんてすぐ終わってしまいます。

再びほろ酔い加減となり、木漏れ日の中、みんなで信濃追分駅へと向かいました(8枚目、9枚目の写真)。

もちろん、その後の話もあるのですが、それは非公開です。

いろいろな体験をした2日間でした。メンバーの趣味から人柄まで、教室ではわかりにく面が素直に出て、とてもよかった。修士論文の中間発表の中身は多少むずかしい部分もあったかもしれないけれど、必死に食らいついていこうという姿勢が見られた部分もあり、ゼミ主宰者としては幸せな時間でした。

まもなく始まる秋の学期、みんなで考え、語り、交わり、成長していきましょう。

(掲載した写真はすべて矢持さんのご好意によるものです。)





2013年9月4日水曜日

大学教員の新しい環境への適応

大東文化大学の靜哲人さんとはゆっくりと話したことはないのですが、おもしろい視点や考え方をお持ちなので、時々、ブログを拝見しています。
http://cherryshusband.blogspot.jp/2013/09/blog-post_3.html

けさ、靜さんのブログを閲覧しに行くと、こんなことが書いてありました。

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英語教育で名のある先生が、定年退職後に、それまでの職場より学生の学力の下限が低い大学に移り、その学生たちの学力の低さを嘆いている、というのを残念ながら時折耳にする。

言い換えれば、その学生たちには、その先生のそれまでの常識ややり方や実践が「通用しない」ということである。通用しないなら通用するように自分のほうで常識や手法を変える必要がある。
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これは英語教育の世界だけでなく、英語学や認知科学の世界でもよく見られることで、靜さんの書かれているとおり、問題です。

一般的に、定年退職後に別の大学に移籍した場合、つぎのような振る舞い型のタイプがあるように思います。

1 移籍先の大学でなにを目指すということもなく、専任職を得たということだけに意義を感じて、できるだけ何も起こらないことを目指して過ごすタイプ

2 移籍先の大学の問題点をただただ嘆き、前の大学はよかったと、昔を懐かしむタイプ

3 移籍先の大学で、新たな研究と教育の確立を目指し、努力を惜しまないタイプ

このほかに、学部長とか、学長とかという学内行政に勤しむタイプもありますが、それは上記の諸タイプとは質が違います。

わたくしも、この4月に前任校を定年で退職し、明海大学へやってきたわけですが、「新浦安日記」に書き綴っているように、3のタイプでありたいなと思っています。そのためには、《明海大学やその学生はすばらしい》と褒め称えるだけではだめです。言うことはきちんと言う必要があります。

これまでの体験で、明海の学部生の多くは英語の基礎力が不足しています。たとえば、単語が集まって句を作り、句が重なって文を作る。句にはその中心になる単語があり、その単語の性質が句全体の意味や文法的性質の決定に重要な役割を果たす、ということがわかっていない学生が多い。念のために付け加えれば、「句」だとか、「文法的性質」だとかという文法用語は知らなくてもよい。大切なのは概念です。

これだけではわかりにくいので、例を挙げましょう。[their mother]というまとまり、その中心になっているのはmotherという名詞です。3人称、単数、女性です。そこで、their motherというのは名詞句であり、意味するところは「彼(女)たちの母親」のことで、母親を指します。そして、their motherは3人称、単数ですから、たとえば、主語の位置にくれば、対応する動詞が現在形なら3単現の-sがつきます。また、代名詞で受ける時はshe-her-her-hersの系列が対応します。

これだけのことがまだ定着していない学生がけっこういる。そうなったら、 その定着を目指す必要があります。そこで、来年度の英語学概論では、たとえば、中学校の英語教科書を使って、英語学への誘いをするということをやってみたらどうかと考え始めました。そういう工夫を考えること自体、非常におもしろいことで、考え出すと止まらなくなってしまいます。